冷蔵ショーケースと冷蔵庫の違い
冷蔵ショーケースと冷蔵庫の主目的の違い
皆様は冷蔵ショーケースと冷蔵庫の違いをご存知でしょうか?
どちらも食材や商品を「冷やす機械」です。それぞれ用途や目的が違います。
冷蔵ショーケースは冷やしながら「中の商品を見せる(中が見える)事」が目的です。更に「一時的な保管」を前提にメーカーは制作しています(一部例外あり)。
一方、冷蔵庫(冷凍冷蔵庫)は「冷やしながら保管する事」が目的です。
これらの主目的以外に考慮しておくべき点をご紹介します。
冷蔵ショーケースを買う時に考慮すべき2つの注意
注意1:冷え具合
ショーケースはガラスの特性上、扉を左右にスライドして開閉する様に作られています。扉の密着度が冷蔵庫より劣り、結果として業務用冷蔵庫と比較すると冷えがよくありません。
注意2:結露
ショーケースはガラス扉に断熱効果のない物が多く、ガラスの表面に水が付きます(結露)。これは外の空気に含まれている水分が、表面が冷たくなっているガラス扉によって冷却されて水に変化する為に起こる自然現象です。
断熱ガラスが使われている冷蔵ショーケースであればほとんど結露はしません。
お寿司屋でよく使われているネタケースやケーキ屋さんで使われているケーキ用のディスプレイケースなどは結露をさせない為に様々な工夫がされています。
冷蔵面でショーケースより冷蔵庫が優れている2つのポイント
POINT1:温度設定
細かな設定が可能です。温度管理はショーケースより冷蔵庫の方が細かく設定できます。
POINT2:短時間冷却
扉を開けた時でも冷蔵庫の場合は約3分、冷凍庫の場合は約6分(各目安)で元の設定温度に戻る様に設計されています。
冷蔵には強制対流式と自然対流式があります。
強制対流式は自然対流式よりも冷蔵性能が優れています。そして冷蔵庫は強制対流式、ショーケースは自然対流式が多いです。
強制対流式の冷蔵機器は、扉を開けた時に庫内の冷気が一気に出てしまいます。その時、庫内の温度が一瞬上がりますが、設定温度まで下げるのに上記のような短時間で元の設定温度に戻る様に設計されています。
大事な食材や商品をベストな状態で保管するためにも、購入の際には価格だけでなく、しっかり機能を考慮してご購入下さいね。