厨房の中にある吊戸棚や平棚の選び方、ノウハウについて
厨房の中の吊戸棚や平棚というのは、大量のお皿や鍋などを保管するのに非常に大切な厨房機器です。
どうしてそう言えるのでしょうか。
厨房というのは物が多いので雑然とした雰囲気も同時に見えてしまいます。
そこで、すっきりとした厨房の雰囲気を出し、清潔な印象をお客さんに持ってもらうために役立つのが、戸棚です。戸棚に調理器具や食器などを収納しておくことで、すっきりとした良い印象をお客さんに与えるだけでなく、作業効率も上げることもできるでしょう。
ではどんな吊戸棚を選んだらよいのでしょう?
吊戸棚の種類
戸棚には扉の付いたもの(クローズタイプ)と、扉が無いもの(オープンタイプ)が有ります。
扉付き戸棚(クローズタイプ)
扉付き戸棚はキャビネットタイプとも呼ばれます。
扉つきのものですと、開け閉めが少々面倒ですが、油煙やほこりの侵入を防ぐので衛生的に良いです。油ものなどを調理する事が多い場合には扉が付いている戸棚は重宝するでしょう。また、保健所の検査を通すためにも扉のついた食器棚は必ず必要です。
また、キャビネットタイプの戸棚は中棚の金具の位置を変えれるものもあります。
中に入れるものによって高さを調節する事も出来、とても便利です。
ステンレス製扉とガラス製扉
吊戸棚の扉は通常ステンレス製ですが、中に何が入っているのかをすぐに確認できるガラス板タイプもあります。ですが、ほとんどの飲食店ではステンレス製の扉タイプが使われます。
ガラス板タイプが使われるのはホテルや病院など広い厨房の場合に使われたりします。
よく使う調理器具を収納するのかどうか?
そして、どのような物を・どれくらい・どの場所に置くかを考えて選ぶことが大切です。
扉が無い戸棚(オープンタイプ)「平棚」
例えば、食器を洗う場所と、配膳ラインの近くには常に、食器類を置いておきたいものです。
そこで、その部分に戸棚を設置する事が多いです。扉付きのものですと、開け閉めが少々面倒と感じる場合、オープンタイプの平棚が使われます。設置場所は配膳ラインの近くに設置しましょう。
厨房の中の吊戸棚は、毎日必ず使うものですし、お店の雰囲気づくりを陰ながら支える大事な機器ですので、お店のニーズに合ったものを、そして、必要な棚を必要な場所に必要な分だけ選んで行きましょう。